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筋力トレーニングの方法

・ジョギング    ・ストレッチ    ・腹筋    ・背筋    ・腕立て伏せ    ・スクワット
1.ジョギング
 ジョギングは、「ゆっくり走る」トレーニング法です。1970年代後半から、世界的なブームを巻き起こし、「走ることで肥満を防止し、ストレスを発散する。」と、いう効能が宣伝されました。またジョギングには、足腰の鍛錬や、心肺機能と持久力の向上を目的として行われていますが、かつては国民的な健康法でもありました。ジョギングの健康法としてのメリットとデメリット、筋トレとしての効果などを知りましょう。
 ジョギングの前には、必ず準備体操をしておきましょう。準備体操を行うことで、筋肉が柔軟になり関節も動きやすくなりますし、体温の上昇が緩やかになり血行も良くなります。ジョギングを終えた後は、整理体操を行うのも大事です。整理体操は筋肉の疲労を和らげ、低血圧を防ぐ効果があります。
メリット
 ジョギングのメリットとしては、健康面以外では「初期投資がほとんど要らない」ということが言えます。運動用の靴と通気性の良い運動服を持っていれば、今日からでもすぐに始められるのです。また、「趣味として楽しめる気楽さ」ということもジョギングのメリットであると言えます。こうしたジョギングのメリットが、ジョギング人気を盛り立てていったと言えます。
デメリット
 メリットがあればデメリットもあるのは、ある意味必然のことであると言えます。ジョギングブームの火付け役として知られる『ジョギングの教祖』ジム・フィックス氏は、1984年ジョギング中に心筋梗塞でこの世を去ると言う、皮肉な最期を迎えています。ジョギングで上昇した体温と気温の温度差や、急な運動による血圧の上昇はこのような最悪の事態を招く可能性を高めるのです。また、「走る」という行為は膝などの関節に大きな負担を与えます。走るとき足は必ず地面を蹴ることになるのですが、この時地面から足に反動が必ず返ってくるのです。
ジョギングの効果
 一般的にジョギングは「有酸素運動」に分類されます。有酸素運動は、ゆっくりとしたリズムでほどほどの力加減で長時間行うのが特徴です。ウェイトトレーニングなどの筋トレは瞬発力に長けた速筋(白筋)を鍛えるのに対して、有酸素運動は持久力に長ける遅筋(赤筋)を鍛えるのに向いています。また、走ることで心肺機能が向上してスタミナが付く効果もあります。このようにジョギングはスタミナが必要な長距離走者やサッカー選手などに適した筋トレであると言えます。また、有酸素運動は脂質をエネルギーとして使用する遅筋を活発に働かせるため、脂肪燃焼によるダイエット効果も期待できます。
2.ストレッチ
 ストレッチは、あらゆるスポーツで取り入れられている準備体操です。
 ストレッチは、筋肉の性質を利用することで筋肉の柔軟さを引き出す体操です。筋肉はゴムのように、緊張状態が開放されたあと最大限まで弛むという性質を持っています。ストレッチはこの性質を利用して、筋肉を引き伸ばすことで柔らかくし、関節の可動域を広げることで、運動能力を引き出しやすくする目的で行われていますが、ストレッチが筋トレに大きな影響を与えることはご存知でしょうか?
ストレッチの効果
 ストレッチを行うことで、筋肉が柔らかくなるだけでなく関節が広がりやすくなります。関節は元々部位ごとに広がることの出来る大きさが決まっているのですが、個人差と筋肉の付き方などによって広がりにくくなっています。
 ストレッチで筋肉を柔らかくすることで、関節自体も筋肉に引っ張られる形で広がりやすくなるのです。また、ストレッチを行うことで緊張感から開放されるリラクゼーション効果や、血行が促進されることによるダイエット効果なども期待できます。しかし、ストレッチのもっとも大きい効果は筋肉が柔らかくなったことでケガをしにくくなることと言えます。
ストレッチの筋トレへの応用
 筋トレを行うとき、いきなりトレーニングメニューに入る人も多いのではないかとも思います。しかし、筋トレも運動の一種と考えることが出来ます。準備体操なしで運動を行えば予期せぬケガをすることだってあります。また、筋トレ後に激しい筋肉痛に襲われることも少なくありません。筋トレの後に、ストレッチを行ってクールダウンすれば筋肉痛を和らげることも出来ます。しかし、ストレッチの内容を間違えると本題の筋トレが出来なくなることもあるのです。ストレッチの効果をきちんと把握しましょう。
筋トレ前のストレッチ
 筋トレ前は、鍛えたい箇所だけでなく全身隅々まで行き渡るようにストレッチしましょう。特に痛めやすい腰やアキレス腱のストレッチは念入りに行います。筋トレ前のストレッチとして最適なのが、実は「ラジオ体操」なのです。ラジオ体操には飛び跳ねる運動や、勢いをつけて身体を伸ばす運動など、動的ストレッチとしての要素が数多く含まれているのです。
 運動前のストレッチを行いすぎると、筋肉がリラックスしすぎて力が十分に発揮できない場合がありますので、軽め・短めに済ませましょう。
筋トレ後のストレッチ
 筋トレの後は、出来るだけゆっくりと息を吐きながらストレッチを行います。筋トレで興奮した身体のリズムを、呼吸で落ち着かせていくのがポイントです。筋肉を伸ばした姿勢で10秒くらい静止します
ストレッチの注意点
体が冷えた状態で行わない
 必ずウォームアップの後に行いましょう。体が冷えた状態で筋肉を引き伸ばすとケガの危険があります。

無理をして伸ばさない
 筋肉が伸びている事を実感出来て、気持ちよく行える程度で十分です。
 体を柔らかくすることが目的であっても「少し痛いけど気持ちいい」くらいの伸ばし方で少しずつ体を慣らして行きましょう。

息を止めない
 普段生活している時と同じ、ゆったりとした呼吸で行いましょう。息を止めたりすると無駄な力が入ってしまいます。
3.腹筋
 腹筋は、人間にとって重要な器官が集中している腹部を守るための防護壁としての役割を持っています。腹部は骨で守ることの出来ない部位であるため、腹筋はとても重要な存在であると言えます。
 腹筋は、ほかにも重要な働きを持っています。それが腰を守る役目です。人間の腰は骨盤と脊椎を中心に筋肉で覆われた構造になっています。腹筋はコルセットのように、身体の前面から背中近くまでを覆っています。この腹筋の構造によって上体を安定させて腰への負担を和らげているのです。
腹筋が衰えると?
 腹筋の力が弱くなると、内臓を押さえつける力が弱くなってお腹がぽっこりと前にせり出してきます。これは肥満と勘違いされやすいのですが、腹部の皮下脂肪と腹筋の低下による腹部のせり出しは意味が違うものなのです。また、腹筋が低下することによって身体を支えるバランスが悪くなり、腰への負担が増大することがあります。
腰に負担の掛からない腹筋トレーニングとは
 「腰に負担が掛かりにくく、純粋に腹筋だけを鍛えられるトレーニング」という、都合の良いトレーニングがあります。それが「クランチ」です。クランチは「仰向けに寝て両足を上げた状態で、頭の後ろで手を組んで上体を起こす」というシットアップに似たトレーニング法ですが、大きな違いがあります。それは「背中を床から離さない」と言うことです。この違いが、腰への負担を最小限に抑えているのです。クランチは腹筋トレーニングの入り口とも言える筋トレで、回数が出来るようになったらシットアップに切り替えていくのが有効なのです。
 シットアップ…「仰向けに寝た状態で頭の後ろで手を組み、膝を立てて上体を起こす」というやり方です。
ポイント!腹筋と一緒に脇腹も鍛えよう
 クランチやシットアップで六つに割れた腹筋を作っても、脇腹がブヨブヨでは格好が付かないと言うものです。なので、腹筋を鍛える際には脇腹も一緒に鍛えるようにしましょう。脇腹を鍛える筋トレが「ツイスト」なのです。
 横の回転を加えることで脇腹を鍛えるのです。やり方はいたって簡単、シットアップやクランチの際に「上体を起こす際に、頭を左右に振って脇腹に負荷を掛ける」のです。これにより、正面の腹筋だけしか鍛えられなかったシットアップやクランチの弱点がカバーされるのです。
4.背筋
 人間の背中には、脊椎という大事な器官が通っています。脊椎の中心には神経の中枢である脊髄があり、脊椎自体も二足歩行のためのバランスを取る役目を持っています。しかし、脊椎だけで上半身全てが支えられているわけではありません。上半身を支えるのが背筋なのです。上半身の重さに対して背筋力が弱いと猫背になるのは、このような理由があるからなのです。
 つまり、姿勢は背筋の強さと連動していると言えます。では姿勢の悪さは身体にどんな影響を与えるのでしょうか。人間の全ての部位は、それぞれが独立して勝手に機能しているのではなく、一つの纏まりとして連動し機能しているものなのです。つまり、背筋が衰えると、他の筋肉が背筋の分まで働こうとして負担を増大させます。このように増大した負担が肩こりや頭痛、目の疲れなどの不調として現れるのです。背筋を鍛えて姿勢を矯正することで、慢性的な頭痛や肩こりなどが改善したケースも少なくないのです。
背筋を鍛えるメリット
 背筋は、ただ上半身を支えるための筋肉ではなく腕を身体に引き付ける働きや、跳躍力に影響する働きを持っています。スポーツなどに応用できる背筋を鍛えることはとても有用なことなのです。
背筋を鍛える筋トレ法
 道具を使わず背筋を鍛える筋トレが、「バックエクステンション」です。バックエクステンションは、体力テストで行う「伏臥上体反らし」のように「両足を固定した状態でうつ伏せになり、頭の後ろで手を組んだまま上体を起こす」運動です。上体を起こした後は、ゆっくりと元の位置に戻します。
 ポイントは、「勢いをつけない」ことと「上体を起こしたら静止する」ことです。腹筋や背筋を鍛えるとき、どうしても勢いをつけて回数をこなしたいと考えがちになるものですが、勢いをつけると効果が出にくいのです。鍛えたい筋肉を意識して使うようにすることで筋肉が刺激されるのです。そして、これは全ての筋トレに言える事なのですが、「筋肉が最大に緊張した状態」を維持すると、筋トレの効果がアップするのです。腹筋や背筋の場合、上体を起こしている状態が「最大に緊張した状態」なのです。出来れば、上体を3縲怩S秒ほど静止させてから上体を戻すようにしましょう。
5.腕立て伏せ
 腕立て伏せは誰でもやり方を知っている世界的に行われているトレーニング法の定番となっているのです。
 しかし、腕立て伏せは、最もポピュラーな筋トレであるがゆえに誰もが大まかなイメージを把握していると言えます。しかし、その知名度ゆえに正しいやり方が再確認されないまま実行されているともいえます。そこで正しい方法を知りましょう。
腕立て伏せのメリット
 腕立て伏せは、自分の体重を腕に掛けることで腕に連動する筋肉を鍛える筋トレといえます。このような筋トレを「自重トレーニング」と言います。自重トレーニングの利点はなんと言ってもお金が掛からないことです。例えば体重が60kgある人が、スポーツ用品店などで自分と同じ重さのダンベルやバーベルを買い揃えようとすると、それだけで2縲怩R万円の出費になります。それに、ダンベルやバーベルは保管場所も限られてきます。このように、自重トレーニングは経済的にも住宅事情的にも優れたトレーニング法といえるのです。腕立て伏せは、寝るのと同じ一畳程度のスペースがあればすぐにでも出来る自重トレーニングの代表格なのです。
腕立て伏せのデメリット
 しかし、腕立て伏せにもデメリットはあります。その一つは「腕に大きな負担が掛かる」と言うことです。よく「人間の脚は腕の三倍の力を持っている」と言いますが、それは脚に人間の体重全てが掛かっているからなのです。逆に言えば、脚の三分の一しか力のない腕に一時的にとはいえ全体重が掛かることは相当の負担となるのです。また、この腕への負担は、成長期の子供にとってはあまり望ましくないという説もあります
腕立て伏せの効果
 腕立て伏せが筋トレの代名詞としてなっているのは、効果の高さにあると言えます。腕立て伏せの効果として期待できるのは「大胸筋の強化」「上腕三頭筋の強化」がまず挙げられます。上腕三頭筋は、力こぶの出来る上腕二頭筋の裏側にある筋肉で腕を伸ばすときに働く筋肉です。よく「腕立て伏せは上腕二頭筋を鍛える」と誤解されますが、実は関係ないのです。また、腕立て伏せは工夫次第で腹筋や背筋も鍛えることが出来る、上半身を主体とした筋トレとして優れた方法でもあるのです。
腕立て伏せの正しい姿勢は
 腕立て伏せの正しいやり方のポイントは「腕を肩幅より開く」ことです。
 腕の開き具合は、腕立て伏せで鍛えられる部位に大きな影響を与えます。両手の親指と人差し指がくっつくほどに腕を狭くすると、上腕三頭筋が集中して鍛えられます。
腕立て伏せの楽なやり方
 腕立て伏せは脚を伸ばして足先と腕が床に接する姿勢で行うのが一般的ですが、筋力が弱いと腕立て伏せの姿勢をとるだけで精一杯ということもあります。この場合、膝を付いて腕立て伏せをするようにすると楽に出来るようになります。このような膝突きの腕立て伏せは効果が落ちますが、継続すれば筋力が付いてくることには変わりありません。
6.スクワット
 スクワットは、腕立て伏せや腹筋と並ぶ筋トレの代表格です。日常生活において重要な足腰を鍛える筋トレであるスクワットは、ダイエットを目的とする女性にも高い人気を得ていると言います。立った状態から腰を下ろしてしゃがみこむように屈伸する運動で下半身全体を鍛える効果があります。
スクワットの正しいやり方
 スクワットで重要なのは、立ち方であるといえます。肩幅よりやや広めに足を開き、まっすぐに立ちます。上半身を動かさないように、ゆっくり腰を下ろしていきます。この時、膝がつま先よりも前に出ないような高さで腰を止めるようにします。適切な高さまで腰を下ろしたら、腰を上げて立った状態に戻します。スクワットは早くしすぎると膝や腰に負担を掛けてしまうので、じっくりと時間を掛けて行うように心がけましょう。
 スクワットは腰の深さによって効果が変わってきます。腰を深く下ろすことで、太ももの裏側のハムストリングスや内腿の筋肉が強く刺激されるようになります。
スクワットの負荷を強める
 スクワットの種類には、バーベルを肩の後ろで担いでスクワットを行うバーベル・スクワットがあります。このバーベル・スクワットはパワーリフティング競技でも種目として採用されています。
 このような、ウェイトを使用して負荷を高めるスクワットは筋トレとして有効であるといえます。また、立ち上がる瞬間にジャンプを行って、着地と同時に屈伸するジャンピング・スクワットも瞬発力向上目的で行われます。慣れてきたら、片足だけでスクワットを行うシングルレッグ・スクワットに挑戦するのも良いでしょう。
椅子を使った簡単なスクワット
 リハビリや老人医療の現場でも、スクワットは活用されています。しかし、老人や病人のように筋力が低下した人にとっては屈伸運動自体が腰や膝に負担を掛けてしまうこともしばしばです。そこで考え出されたのが「椅子スクワット」です。用意するのは、腰を深く下ろさなくても良い高さの椅子だけです。やり方は、椅子に座った状態から足の裏を床から離さないで立ち上がり、立ち上がったらまた座るという実に簡単なものです。膝や腰に掛かる負担を小さく出来る椅子スクワットは、初心者にもお勧めの方法と言えます。
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